結婚式当日。父との再会場所は、チャペルの前

前撮り・結婚式当日のお話編 チャペル挙式

結婚式当日は、想像以上にバタバタしました。
私は式場に到着してすぐ支度入りだったため、青森から出てきた父の出迎えは、夫にお願いしていました。

よって、父と私がその日初めて顔を合わせたのは
なんと、結婚式直前のリハーサル。
チャペルの扉の前でした。

式場でレンタルした礼服に着替え、すっかり身なりの整った父と
純白のウエディングドレスに身を包んだ私。

いつもとは全く違う装いをしている二人が、
いきなりチャペルの前で数ヶ月ぶりに再会したものですから・・
なんだか、気恥かしいものがありました。

その後、すぐにリハーサルが始まったため
父と交わした会話は、たったこれだけです^^;

私:「雨、大変だったね。ここに迷わず着いた?」
父:「あぁ、どしゃ降りだった~。迷わなかったよ」

その会話の後いきなり、父と腕を組むことになりました(笑)。

式場スタッフの方が私たちのそばについて、ひとつひとつ
指示を出してくださるのですが、正直いっぱいいっぱいでした。

あれ?
右足、左足、どっちから出せばいいんだっけ?
どうしたら、お父さんと足並みがそろうかな?

そんなことを考えながら、長いドレスの裾を踏まないように注意しつつ、
父とバージンロードを歩きました。
リハーサルとはいえ、すごく緊張しました。

でも、そんな中思いました。
「私は今まで、父と足並みをそろえて歩こうとしていただろうか?」と。
いつも父の一挙手一投足に反発して、ちっとも父の気持ちを考えていなかったのではないだろうか?と。

父は私が物心つく前に、母と離婚しました。
離婚理由も、なぜ母が出ていったのかも、
そして母はどんな人だったのかも、私は父に聞いたことがありません。
なんだか、聞いてはいけないことのような気がして・・。

父子家庭ならではの、いろんなこともありました。
「どうしてうちにはお母さんがいないんだろう」と、父を疎ましく思った
ことも多々ありました。

でも・・・
私がここに今日いられるのは、父が育ててくれたからなのです。
それはたとえ地球がひっくり返っても、事実です。

私が小さい頃、しつけにはとても厳しかった父。
汚い言葉を使うと、叱られました。
食事のマナーにも厳しかった。
でもそのおかげで、私は「やっていいこと、よくないこと」を知りました。

そして、私が「やりたい」と言ったことに、
父は何ひとつ反対しませんでした。
自分が行きたいと思った高校にも短大にも、希望通り行かせてくれました。

そして29歳でいきなり「東京に出たい」と言いだした私にも、
父は「好きなことをしなさい。行きなさい」と言いました。

そんな父に、私はちゃんと感謝していたかな?
「一人で大きくなった」みたいな、甘ったれた考えを持っていなかったかな?
挙式当日になって、そんな思いがどんどんこみ上げました。

挙式本番の時間となり、先に夫と親族たちがチャペルの中に入り・・
そのチャペルの扉の前で、改めて父と腕を組んだ時。

「この場にいられることに感謝して、味わおう」
心からそう思いました。

この場所にみんなが無事にそろうことができたのは、
当たり前のようで、当たり前じゃない。
だからこそ、ありがたく味わいたい。

右足左足、どっちから出したっていいじゃない。
(さすがに、ドレスの裾を踏んづけて転ぶのだけは避けたいけど。笑)

失敗したっていいじゃない。
何よりも、この瞬間瞬間を私が楽しむことが大切なんだからと。

私たちの担当をずっとしてくださっていた女性スタッフの方達が、笑顔で
「いってらっしゃいませ!」
と、チャペルの扉を開けてくださった瞬間。

鳴り響く音楽の中、目の前には厳かな空気漂うチャペルが広がりました。
神父さんと、起立してこちらに視線を向けている親族たちの顔が見えました。

そして、まっすぐに私たちを見つめている、夫が立っていました。



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